2012年8月3日金曜日

システムのコスト(その3)

中小企業が如何にして、業務システムをいれて、コスト削減を行うか、これは大きな課題です。

前回までに大手のシステムハウスや、電機メーカーがシステムを開発するときの手法をお話ししました。システムの開発はほとんどが人手によるもので、人間が現地の仕事を調査し、システム化の手法を考えているわけですから、まさにオーダーメイドです。


スーツのオーダーメイドは、高くつきますが、体にぴったりしていたり、生地が選べたりとメリットは大きいですが、布地をオーダーする物理的な値段(ハードウエア)と、仕立て職人が縫い上げる手間賃(ソフトウエア) が組み合わさり、スーツはできあがります。


最近スーツというのは、安いものが目立ちますね。

なにをコストダウンしたのでしょう・・・・・・これは、北朝鮮などに縫い子を雇い、ほとんどタダに近いような値段で、仕立て職人料金を飛ばしたからです。生地をそのもの売るようなものですね。そうすればオーダーメイドに近いものでも、少し時間はかかりますが、きわめて安価にスーツを供給できます。

他の方法はとしては

ぶら下がりと言われる、だいたいの標準体型の人にあわせたスーツを予めつくり、ズボンも裾上げだけを行うことでも安い値段を提供できます。


でも、このぶら下がりはあまりよくありません、ちょっと丈があわなかったり、着心地が悪かったり、見栄えも少しさえません。

やはりオーダーメイドにはかなわないのです。

システムでも同じような流行がはやっていて、スーツで言うところの寸法取りのところを日本人スタッフが行い、後全てを中国や印度に発注することにより、オーダーシステムを作成する会社がほとんどをしめるようになりました。

ところが、これはこれで問題が有ります。

スーツの場合はいったん完成して、お客さんが気に入り、持って帰ったあとに、ケアは全く必要がありません。汚れればクリーニングに出すし、ほつれれば、場合により修理にだすでしょうし、破棄するかもしれません、これははお客さん次第です。

ところが、システムはこうは行きません、コンピューターシステムは、使い勝手が悪ければすぐに変更されることが常識です。スーツなら、いったんできあがれば後から内ポケットを増設などあり得ませんが、システムの場合は不便ならポケットでもスリットでも追加してしまえるし、する必要も出てくることが多いです。

そのときに、オーダーしたところが海外であったりするとおいそれとは変更がきかなくなります。つまり小回りのきく対応は不可能です。やはり日本人が作ったシステムとはひと味もふた味も違うと言うことです。





そしてコストダウンを行うため、弊社が目指したのは、オーダーメイドのフルカスタムのシステムではなく、セミオーダーシステムです。それこそ服で言うと、すでに仮縫いまで済ませたような状態にしておき、これをお客さんの体に合わせて残りを仕上げるようにします。

こうすることにより、お客様のほうでは、ほぼフルカスタムでシステムをオーダーしたのと同じくらい
の品質で、値段は多分大手電機メーカーの最高見積もり価格(標準的な業務の場合)の1/5から1/10を実現出来ます。

また、ソフトウエアが単品で存在しても意味が薄れるので、通信技術により、有機的につなぐことも考えました。 (通信に関しては別に話をします)

(次回に続く)


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