中小企業などで、システムを導入する際のコストは大変高価なものと受け止められています。
でもそれは果たしてそうでしょうか。
確かに、無駄にシステム化を進めると、これはまさに無駄金になりかねません。システムの開発費用というのは確かに安いところから、大手電機メーカーの作成するシステムまで、非常に多岐にわたり、値段も大変な差があります。
ただ基本線、ソフトウエアというのは作成する人の値段で決まります。通常1ヶ月人が働くことにより、払う金額として、現在は45万円~150万円くらいの3倍くらいの開きがあります。大手電機メーカにシステム作成を依頼すると、まず確実に上限値が適用されます。
つまり、御社が大手電機メーカーにシステム導入の際の初期調査とお願いしたとします。そうすると少なくとも一人のシステムエンジニア(SE)と言う方御社に来て調査を開始します。
何が問題点か、どの業務をシステム化することにより効率があがるか・・・・・などを3ヶ月調査したとします。
これで、最高位のSEでなくて良いということで、120万円の方が3ヶ月調査をおこない、一冊の報告書と全体の概算費用がわかるまでの検討書を作成し、提出してもらいます。
ここまでで360万円の費用がかかってしまいます。
しかも御社がかなり全国に支店などがあり、複雑な業務をやっていて、大規模システムを作成しようとしているのでしたら、これはしかたがありませんし、妥当な額と考えられます。
その上に、大手電機メーカーこのような大規模システムを多く手がけており、ダウンすることの無いサーバー構築や、多数のクライアントの同時接続やデータベース設計にはそつがありません。つまり、だいたいうまくいくと考えて良いでしょう。数千万円から数億円のシステムというのは、彼らにとっては小さい方のシステムになるので、たいした仕事ではないのです。
ところが、年間売り上げがせいぜい数千万円から数億円の企業にとって、これは過大な出費です。業務は大規模でもなく、かといって個人商店ではありません。 この辺のサイズの企業にフィットするシステムというのは実は大変やっかいなのです。
我々が考えたことは、その大手と同じに近いことを実現しつつ、中小企業に適合した値段体系、それをめざすことが目的でした。
弊社は大規模航空会社向け予約システムのクライアントや、大手銀行のメンテナンスサーバなどを手がけたことは多数ありますから、大手メーカーのやり方は熟知しており、同じ手法をとれば大手電機メーカーの60%くらいで同じことは実現できます。ところが、60%コストはかなりかかることになります。
この60%というのは40%分大手電機メーカの管理営業費用で、弊社などの下請けに流れてくるシステム開発費用は60%くらいだからです。だから、直接我々が仕事をしたとすると、その費用でメーカに頼むより40%は安く出来ます。これは事実です。
だたし、この場合は中間の会社を除くという単純な話のため、あまりおもしろみはありません。
さらに大手電機メーカはそれの価格を上乗せするに際し会社としての完成保証というものつきますから、それなりの価格だと思います。
(続く)