2012年7月31日火曜日

システムのコスト(その1)


中小企業などで、システムを導入する際のコストは大変高価なものと受け止められています。

でもそれは果たしてそうでしょうか。

確かに、無駄にシステム化を進めると、これはまさに無駄金になりかねません。システムの開発費用というのは確かに安いところから、大手電機メーカーの作成するシステムまで、非常に多岐にわたり、値段も大変な差があります。

ただ基本線、ソフトウエアというのは作成する人の値段で決まります。通常1ヶ月人が働くことにより、払う金額として、現在は45万円~150万円くらいの3倍くらいの開きがあります。大手電機メーカにシステム作成を依頼すると、まず確実に上限値が適用されます。

つまり、御社が大手電機メーカーにシステム導入の際の初期調査とお願いしたとします。そうすると少なくとも一人のシステムエンジニア(SE)と言う方御社に来て調査を開始します。


何が問題点か、どの業務をシステム化することにより効率があがるか・・・・・などを3ヶ月調査したとします。

これで、最高位のSEでなくて良いということで、120万円の方が3ヶ月調査をおこない、一冊の報告書と全体の概算費用がわかるまでの検討書を作成し、提出してもらいます。

ここまでで360万円の費用がかかってしまいます。


しかも御社がかなり全国に支店などがあり、複雑な業務をやっていて、大規模システムを作成しようとしているのでしたら、これはしかたがありませんし、妥当な額と考えられます。

その上に、大手電機メーカーこのような大規模システムを多く手がけており、ダウンすることの無いサーバー構築や、多数のクライアントの同時接続やデータベース設計にはそつがありません。つまり、だいたいうまくいくと考えて良いでしょう。数千万円から数億円のシステムというのは、彼らにとっては小さい方のシステムになるので、たいした仕事ではないのです。
 
ところが、年間売り上げがせいぜい数千万円から数億円の企業にとって、これは過大な出費です。業務は大規模でもなく、かといって個人商店ではありません。 この辺のサイズの企業にフィットするシステムというのは実は大変やっかいなのです。


我々が考えたことは、その大手と同じに近いことを実現しつつ、中小企業に適合した値段体系、それをめざすことが目的でした。

弊社は大規模航空会社向け予約システムのクライアントや、大手銀行のメンテナンスサーバなどを手がけたことは多数ありますから、大手メーカーのやり方は熟知しており、同じ手法をとれば大手電機メーカーの60%くらいで同じことは実現できます。ところが、60%コストはかなりかかることになります。

この60%というのは40%分大手電機メーカの管理営業費用で、弊社などの下請けに流れてくるシステム開発費用は60%くらいだからです。だから、直接我々が仕事をしたとすると、その費用でメーカに頼むより40%は安く出来ます。これは事実です。

だたし、この場合は中間の会社を除くという単純な話のため、あまりおもしろみはありません。

さらに大手電機メーカはそれの価格を上乗せするに際し会社としての完成保証というものつきますから、それなりの価格だと思います。


(続く)








2012年7月6日金曜日

フリーオフィスの活用

前回まではシステムの集約の仕方などを話して居ましたが、今回は現状使用されてると思われるマイクロソフトのオフィスの扱いについて話をします。オフィスソフトだけでは立ちゆかないことを述べてきましたが、オフィスは結局のところ、文書を作成するには良いツールです。ですから、会社には必要なものです。

そしてマイクロソフトのオフィスは表計算、文書作成、プレゼン資料作成で多大なる機能があり、機能的に優れ、非常に数多くの企業で使用されているのは事実です。

一方、デメリットもあります。それは価格です、一般的には数万円から10万円くらいの間でいろいろなセットになって販売されています。PCの数分導入するのが原則なので、たとえばエクセルだけとかに絞ってamazonなどのネット販売の安い供給ベンダーで買ったとしても、 PCが10台あったとしたら、

やはり

基本10台分買わねばなりません。一本のライセンスで3台までは入れられるとしても正規の値段を払うと出費はかさみます。さらに、マイクロソフトが新しいソフトを発売したら、毎回買わないまでも、動かなくなってしまうこともあり得るので、その場合は買わざる得ません。
 
そこで活用したのものとして、フリーのオフィスがあるのです。これは、いわいるネットビジネスの宣伝とかにあるような、無料の○○で特典付きとかいうものではなく純然たるフリーソフトです。
 
ですから、オフィスソフトウエアの活用といっても、マイクロソフト社のオフィス以外の有効利用を考えるべきです。

その中でお勧めの大きなベンダーの一つにリブレオフィスがあります。このリブレオフィスは、マイクロソフト社のオフィスと同じような表計算や、プレゼンテーション、文書作りのためのワード同じような書面作成ソフトがセットになっていて、しかも無料です。

以下のリンクで簡単に手に入れることができます。
 http://ja.libreoffice.org/


 この他にオープンオフィスというリブレオフィスの元となったソフトもフリーで配布されていますが、現在はリブレオフィスを使用したほうが良いです。これは、オープンオフィスを運営していたサンマイクロシステムズが身売りしたのをきっかけに、作っているメンバーがリブレオフィスに移ったからです。

どうしても、マイクロソフトオフィスで作らなければいけないという文書は運輸の簡単な計算などではほとんど有り得ないでしょう。

オフィスソフトを使っている皆さんはこうしたオープンでフリーなソフトウエアを使用していくことにより、より有効なPC環境を作成することができます。

これらで浮かせた費用は、専用ソフトの作成追加費用や、新しいPCの購入代金に割り当てていくと言う考えかたで良いと思います。